今日の音楽はロッシーニのオペラです。

日曜日はオペラを流しています。
今日はRossini: Opera Festival Collectionから珍しいオペラを流していきます。
「デメトリオとポリビオ」「シジスモンド」「ブルゴーニュのアデライーデ」「オリー伯爵」です。
長らくこれらのオペラは上演されてきませんでした。
理由は様々あると思いますが、一番はカストラートの不在だと思います。
カストラートとは近代以前のヨーロッパに普及した去勢された男性歌手のことです。
ウィキペディアによると
「教会内で女性は沈黙を保たなくてはならなかったため、歌を歌うことは許されなかった。よって、変声期前の男声(現在のボーイ・ソプラノに近い形態)で構成されていた。しかし、変声期を迎えるとどうしても声質が変わってしまった為、それを抑える目的で意図的に男子を去勢することが始まったとされる。そのピークには、毎年4,000人以上にも及ぶ7~11歳の男子が去勢されたとの記録が残っていて、次第にその候補は下層階級へと移ってゆき、主にその親が一旗挙げる目的や、口減らし目的に利用した。」
とのことです。
多くのカストラートの中には歌劇場で活躍し、大金を稼ぐものもでてきて、ペルゴレージやロッシーニのオペラには欠かせない存在だったと思われます。
現在では聖域からメゾソプラノがその役を担当しますが、結構な難役になります。
音楽はペルゴレージやモーツァルトの流れをくんだ、美しいものです。
前から聞いてみたかったものばかりなので楽しみです。

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